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Step2. 楽しんでもらう

​サイクリングのお誘いに応じてもらったからと言って、後はただ乗ってもらえば楽しんでもらえるという訳にはいきません。もちろんたいていの人は乗るだけで「気持ちイイー」となりますが、そこからさらに印象に残る「何か」が必要です。なぜなら最終的にその人を「サイクリング好き」にすることが目的だからです。

楽しんでもらうための条件は、

条件① 乗りやすい自転車に乗る

「初めてなので自転車のことは全く分かっていません。だから何に乗っても一緒じゃないんですか?」違います。初めてならなおさら、ちゃんと自分に合った自転車に乗りましょう。ここでの「自分に合った」というのは自転車のサイズのことです。スポーツサイクルは車体のサイズが細かく分かれています。それぞれのサイズに目安となる適応身長があるので、それを参考に乗る人の身長に応じて選びましょう。適正サイズの自転車に乗れば、極端に乗りにくいということにはならないはずですが、大きすぎたり小さすぎる車体の自転車に乗るのは危険でもありますし、自転車に詳しくない人でも”何となく”乗りにくいと感じるはずです。

条件② 走りやすい道を走る

自転車の「試乗」ではなく「サイクリング」なので、目的地まで走ってそして帰って来なくてはなりません。そうなると安全な道だけ通ってというのも難しくなります。急ぐ必要は無いと思いますので、遠回りでも可能な限り安全で走りやすそうな道を選びましょう。クルマ通りの多い道は避けた方が無難ですが、”安全”と言っても色々な条件が関係してきます。サイクリングで色んな道を走っていると、どんな道が走りやすくてどんな道は走りにくく危険かがだいたい分かってきます。走ったことのない道でも、グーグルのストリートビューを見ただけで想像がつくようになればかなりのサイクリストです。

​条件③ 安全に走る

誰かと一緒に走る場合は、1人の時と違って安全に走るために気を付けることがあります。サイクリング初心者と走る場合は特に色々と気配りをして安全第一で走りましょう。

・前方の状況を伝える

複数で走る場合は前後に並ぶことになると思います。初心者の方は後ろを付いて走ることが多いと思いますが、前の状況が分かりにくくなるのでお互いに気を付けましょう。道が急に狭くなっている、段差や凹みがある、歩行者がいる、駐車車両があるなど。急ブレーキや急ハンドルで回避するのではなく、出来るだけ余裕をもって対処すれば後続の人も安全に走れます。後ろの人に声を掛けたり、合図を送ったりして注意を促しましょう。

・ペースを合わせて走る

走る速さは人によって違うので、難しいですが出来るだけペースを合わせて走りましょう。速い人に無理をして合わせるのではなく、ゆっくりの人に合わせてスピードを調整します。前を走る人は後ろの人が付いて来れているかを確認しながら走る事になりますが、走行中に振り向く回数が増えると前方への注意が散漫になったりフラつく可能性があります。走る前にお互いの間で約束事を決めて危険を回避しましょう。前の人と離れてしまっても無理に追い付こうとしない。前の人は後ろの人が離れたら安全な場所で止まって待つ。曲がるポイントや道を間違えそうなところでも必ず後ろの人を待つなど。

条件④ 魅力的な目的の設定

自分に合った乗りやすい自転車で走りやすい道を安全に走る。これが出来ればサイクリングの印象はかなり良くなるでしょう。サイクリングを体験してもらうのがメインの目的になるのですが、本当に自転車で走って帰ってくるだけでは楽しさを満喫したとは言えません。

・自転車ならではの道を走る

普段クルマなどで通っている道を自転車で走るのも、それはそれで印象が違って新しい発見があったりします。でも、自転車でしか走れない道を走るというのこそ、サイクリングの醍醐味です。サイクリングロードがいちばんに思い浮かびますが、それ以外でもクルマが入って行けない細い路地なども自転車道のようなものです。やはり一般道ではたくさんの危険があるのでストレスを感じる事が多いですが、自転車がメインで走れる道には安心感があります。ほぼ自転車専用と言っても歩行者やランナーとも共有しているのでスピードはゆっくり、お互い譲り合って安全に走りましょう。

・おいしいものを食べに行く 

サイクリングも身体を動かすスポーツです。ガンバって走ればその分ごはんがおいしくなります。暑い季節に走ればその後の冷たいデザートが最高ですし、寒い季節に走った後の温かいコーヒーなどはとてもほっこりします。ランニングとは違って、食後すぐに自転車を漕いでも横腹が痛くなるなんてこともありません。そして、色々と食べたとしても一応運動しているのでカロリーに関してあまり気にしなくてすみます。食事をするポイントやカフェなど行きたいお店があれば、それをサイクリングするコースに組み込んでプランを練りましょう。慣れないうちはお店に到着する時間を読むのが難しく、ちょうど良い時間に着けなかったということになるかも知れません。パンやお弁当をテイクアウトして公園などで食べるのであれば、あまり時間を気にする必要がなくおすすめです。

・達成感を求める

山を上る、島を一周する、湖を一周する、~km走るなどは「やった」感があって、充実感も感じられます。どうしてもストイックな感じになる場合がありますが、無理をせず楽しみながらチャレンジしましょう。多少しんどい思いをしますが、

​やり遂げた時には走った人同士で連帯感も感じられるオマケ付きです。

「自分が誘ったので楽しんでもらわないと」と力が入りすぎるのもぎこちなくなりがちです。基本的には、昔子供のころに友達同士で自転車で遊びに行くのと大して変わりません。楽しむために色々と考えるのも必要ですが、自転車で走れば何てことない事でも意外に楽しめます。

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