#③魅力はひとそれぞれPart①~安全安心快適に"サイクリング"を楽しむヒント~
"サイクリング"を趣味として楽しむ方はたくさんいらっしゃいます。それぞれの方が"サイクリング"に何かしらの魅力を感じているのは間違いないとは思いますが、そのポイントってみんな共通なのかそれとも全然違うのか?
そんな疑問を感じて、以前お客様にアンケートを取ったことがありました。「自分は○○と思っているけど実は他の人ってそうなんだ!」や「あの人もやっぱり自分と同じ魅力を感じていたのか!」という発見があります。

普段聞くことのない"ベタ"な質問をあえてしてみました。
"サイクリング"の魅力について質問をしてみたのですが、"サイクリング"全般に共通の魅力もあれば、"どんな自転車に乗るか"で魅力の違いもありました。つまり"ロードバイク"なのか"ロードバイク以外"なのかで違ってくるという方がけっこういらっしゃいました。
ということでまずは"サイクリング"全般に共通の魅力で回答が多かったものから...
回答は人によって表現の仕方が違っていたのですが、分かりやすくするために無理やり「○○感」という表現に変換しています。
《爽快感》
ダントツでこれでした。逆に、回答には入っていなくてもこれを感じていない人はいないのではないかと思えるくらいです。さらに表現の違いでほぼ同じ意味と思われる"風を切って走る"や"風を感じる"というのも入れるとさらに多い回答でした。
このように感じている方が多い理由を考えてみました。
・身体が覆われていない
「クルマ」も風を切って走りますが、車内に座っているので身体で直接風を切る感覚はありません。窓を開けて走ると風を感じますが身体全体では感じません。
「オートバイ」は身体が覆われていない状態で風を切って走りますが、ヘルメットや厚めのウエアを身に着けているので、「自転車」よりはダイレクト感が少なくなると思います。
「自転車」はヘルメットを着けていてもウエアも薄めで身体全体で風を感じやすくなっています。
・スピード域
「自転車」で出せるスピードがちょうど気持ち良いのだと思います。曖昧な言い方ですが、「ランニング」よりも速く「クルマやオートバイ」よりも遅く、「自転車」という機械の助けは借りますが、あくまで自分の力で漕ぐことによって出せる心地良いスピードということでしょう。
・音
最近は電動自動車もあり静かなクルマもありますが、エンジンもモーター(電動アシスト車には付いています)もない自転車はタイヤも細めなので、とても静かです。だからより風を切る音が聞こえるというのも爽快感につながるのでしょう。
上記以外はどの回答も飛び抜けて多いものはありませんでした。
《季節を感じる感》
気温や湿度、匂い、花の開花や紅葉などで季節を感じます。もちろん自転車以外のウォーキングやランニング、オートバイのツーリングやクルマでのドライブでも感じますが、自転車には自転車で走った時ならではのスピードで「体感」できる季節感があります。サイクリングで"最高!"と思える時期はウォーキングやランニングとはちょっと違ったりもします。
《ひとりで遊べる感》
例えば「テニス」や「サッカー」「野球」などでは、メンバーが集まらず試合や練習ができないということがあると思いますが、自転車ならひとりでも楽しく遊べます。自分の予定に合わせて乗る時間も調整できます。表現の違いで"手軽感"というのも。
《遠くに行ける感》
あまり自転車に乗ったことのない人に長い距離を走るというとびっくりされますが、ある程度乗ることに慣れてくればかなり遠くまで行けます。「歩き」や「ランニング」に比べると圧倒的に早く遠くに、「クルマ」や「オートバイ」に比べるとかないませんが、渋滞も無いし抜け道を走ったりして最短ルートで走ればなかなかのものです。
《プラモデル感》
当たり前に思ってしまっていたことに改めて気付かせてもらいました。自転車の部品は何から何まで色んなものが数多く販売されていて、交換が可能です。それを付けたり外したり組み合わせたり。このカタチでこの色のコレをココに付けたらどんな感じかな?と想像してみたり、コレを付けたら想像より〇〇になった!とか。特に男性だと思いますが、そう言えば子供の時のプラモデル遊びと同じような楽しみ方をしていたのだ...と...
"乗って""遊べる"プラモデルです。
《ランニングよりしんどくない感》
上りは自転車もランニングもしんどいのですが、平地や特に下りはボーナスステージになります。脚を動かさなくても"シャー"っと走ってくれます。下りでも頑張ってペダルを漕げばビックリするくらいのスピードも出ます。ランニングにはない魅力です。
《達成感》
「○○km走った」「○○まで自転車で行ってきた」「琵琶湖を一周した」「淡路島を一周した」さらに「北海道を一周した」「日本を一周した」などやり切った後の達成感と疲労感は格別です。達成感をひとり占めするのも良いし、仲間と共有するのも最高です。
《自由感》
《ひとりで遊べる感》に少しかぶります。でも少し違います。
この"自由"というのをひと言で説明すると、乗っている時に自分で自分を「自由だな~」と思えるということです。何のことか全く分からないと思いますが、更に説明します。
・何にも縛られず好きなことを好きなようにやる
と言いながら最低限のルールは守っているつもりだし、何でもありという訳ではありませんが、「何にも縛られていない感覚」を感じるということです。
大したことはしなくても、ちょっとした食べ物を持って気の向くままサイクリングをして、お腹がすいたら気に入ったところに自転車をとめてごはんを食べて、ちょっと横になってそのまま気付いたら寝てて、みたいな。本当に何てことのないことなのですが、行き当たりばったりで無計画、とりあえず走りながらどこに行って何をするか考えるような"フリーダム"な行動に向いていると思います。程良く遠出ができ、機動力がある自転車なので相性が良いのでしょう。
以上"サイクリング"全般に共通の魅力でした。
うまく言葉で表現できない魅力もあるはずなので、これで全てではないでしょう。楽しみ方が違えば魅力も変わってくるので、自分だけの特別なサイクルライフをエンジョイするための参考にしていただければと思います。
#③.2ではロードバイクでの"サイクリング"の魅力について書いていきます。